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◆料理の特長

・津軽地方では、色々な具を入れて醤油味にするご飯のことを「色飯」と呼んでおり、
この「ごま飯」もその一つです。
・この料理は、仏事あるいは精進日といった「ケ」の日に作られ、仏壇に供えられている一方、
地域によっては赤飯の代わりに、神社の祭りや田植えといった人寄せ時にも作られるものもあります。
・特に、昔の田植えは2~3日ほどかかったので、田植えの前日には寝ないでこれや赤飯をこしらえ、翌日にはおにぎりにして田んぼに持参していました。


◆作り方

【材料】
・もち米…3カップ
・うるち米…3カップ
・黒ごま…40g
・酒…大さじ2
・しょうゆ…1/2カップ
・塩…少々

【作り方】
1. 前の晩から、米をといで水に浸しておき、 朝、ざるをあげて水を切る。
2. 黒ごまはすり鉢で荒く摺る。
3. 調味料(酒、しょうゆ、塩)を混ぜ合わせる。
4. 米とごま、調味料を釜に入れて混ぜ合わせて、固めに炊く。
(水加減は炊飯器のうるち米かため炊きの水線より、越えない程度とする。)

◆ここがポイント ~砂糖を入れるか入れないか?~

元々、ごま飯には砂糖を入れる作り方と入れない作り方があり、味はもちろんのこと、
料理に込められる意味もまったく違う物になります。

そもそも、甘く味付けたご飯をお客様に食べてもらうこととは、「人をもてなす」ということを意味します。

これは赤飯も含めてですが、まだ砂糖が貴重だった時代に、
ごはんに砂糖を入れて甘く味付けることで、お客さんに対する気持ちを
味に反映させるという文化があり、今もそれが残っているのです。

なので、昔は借金をしてまでお砂糖を買うということもあったそうです。